Today 10:00—20:00

暗い展示空間で青い光が水面のように揺らぐインスタレーション

HP-03 · CONCEPT / 架空案件

2026.09.12 2027.02.28

Autumn exhibition水際の記憶MEMORY
AT THE EDGE

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水は、忘れたことを
覚えている。

川と海が出会う場所に、MIZUBEはあります。ここは、水をひとつのメディアとして、都市の記憶とこれからの環境を考える小さな文化施設です。

点在する記憶をひとつの容器にしまうのではなく、絶えず満ち引きするものとして扱うこと。展示のたびに少しずつ形を変えていくことを、私たちは学芸の姿勢としています。

  • 01

    記憶を、閉じ込めない

    収蔵とは保存ではなく、循環させることだと考えています。作品は会期ごとに手を加えられる余地を残したまま収蔵されます。収蔵から10年を経た作品も、作家の意向があれば再制作に応じています。

  • 02

    水を、共著者にする

    展示の光・音・映像の多くは、実際の潮位データや水音の記録から生成されています。気象庁の公開データと、独自に収録した水音アーカイブを組み合わせています。

  • 03

    地域を、鑑賞者にしない

    聞き取り・寄贈・ワークショップを通じて、地域の人々自身が展示をつくる側に立てるよう設計しています。これまでに聞き取りへ協力いただいた住民は延べ340名にのぼります。

暗い展示室にシアン色の光が水面のように満ちる没入型インスタレーションの会場 Gallery 01 / Immersive installation — 出展作家2名

水際の記憶

潮位、声、古い地図。
三つの層を歩く展覧会。

湾岸に暮らした人々への聞き取りと、百年分の潮位記録を光と音に変換。鑑賞者の動きによって、失われた風景が水面のように立ち上がります。延床450㎡のGallery 01全体を使い、5つの部屋を歩きながら鑑賞する構成です。

Artist
Aoi Nagi
Sound
Rei Kurose
Duration
45 min.
展覧会の詳細

年間を通じた、6つの物語。

Gallery 01–03では、それぞれ独立したテーマの企画展が半年前後のサイクルで入れ替わります。会期・出展作家・関連イベントの詳細は、開幕の約1ヶ月前に本ページとニュースレターで公開します。

  • 暗い展示室にシアン色の光が水面のように満ちる没入型インスタレーションの会場
    OPENING 09.12

    2026.09.12–2027.02.28

    水際の記憶

    Gallery 01 · 潮位、声、古い地図——三つの層を歩く展覧会。映像の凪葵と音響の黒瀬レイ、出展作家2名による共同制作で、鑑賞者の動きに応じて失われた風景が水面のように立ち上がる没入演出が見どころです。会期初日の午前には、寄贈にご協力いただいた方向けの内覧会を予定しています。

  • 和紙と光ファイバーで作られた提灯彫刻が薄暗い回廊に連なる展示風景
    UPCOMING

    2027.03.20–2027.08.01

    灯りの潮位 TIDAL LANTERNS

    Gallery 02 · 漁港に掲げられてきた灯りの記憶を、和紙と光ファイバーの彫刻で再構成する新作展。彫刻家3名による書き下ろし新作7点が並び、風で揺れる光と影が見どころです。会期中は夜間開館を延長し、日没後に「ランタンウォーク」と題した関連イベントを月1回開催します。

  • 円形の音響ブースの中央に座り耳を澄ませる来場者のシルエット
    ANNOUNCED

    2027.09.11–2028.01.30

    干潟の声 VOICES OF THE TIDAL FLAT

    Gallery 03 · 干潟に生きる生物と、そこで働いてきた漁師たちの声を並べて聴く音響インスタレーション。生物学者1名を含む出展者4名による当館初の科学連携展で、干潟の生物音を立体音響で再現する体感ブースが見どころです。会期中は生物学者によるギャラリートークを隔週で開催予定です。

  • 天井から吊るされた塩の結晶柱が水面に映り込む展示室
    CLOSED

    2026.03.03–2026.08.16

    塩の庭 THE SALT GARDEN

    Gallery 02 · 塩田の記憶を結晶の造形として再構成した企画展。彫刻家・砂山みのりを中心とする出展作家3名の作品が並び、天井から吊るされた塩の結晶柱が見どころでした。会期中は全12回のワークショップを開催し、来場者自身が塩の結晶を育てる関連イベントとして人気を集めました。

  • 白手袋の手が赤外線スキャナーで古い手紙を読み取る様子
    CLOSED

    2025.09.06–2026.01.18

    濡れた文字 WET LETTERS

    Gallery 03 · 水害で読めなくなった手紙や日記を、赤外線スキャンで再び読めるようにする試みを紹介した開館記念展です。地域から寄せられた資料をもとに、保存修復の専門家2名が判読作業を公開制作として行ったことが見どころでした。判読された一部は現在も常設のデジタルアーカイブで公開しています。

  • 声の波形を刻んだガラス板が林立するサウンドインスタレーション
    CLOSED

    2025.02.11–2025.07.21

    波形の家系図 THE WAVEFORM GENEALOGY

    Gallery 01 · 三世代にわたる家族の声を波形として並べ、家系図のように可視化したサウンドインスタレーション。地域住民12家族の声の提供を受け、音響作家・黒瀬レイが構成を手がけました。開館前のプレ公開として地域住民限定で行われ、翌年の正式開館へとつながる最初の展示となりました。

波打ち際にある、
ものたちの記録。

MIZUBEの収蔵方針は、美術としての価値だけでなく、水と地域の関係を語れるかどうかを基準にしています。購入よりも寄贈・預託が中心で、収蔵後も手を加えられる余地を残しています。

展示ケースの中で淡い光を透過するガラス彫刻作品
《波間の記憶》 硝子・水中モーター、2024年収蔵 — 波の運動を硝子内部の気泡として閉じ込めた代表収蔵作品。2027年春の企画展「灯りの潮位」に出展予定の作家からお預かりしている寄託作です。
12

Installation

水・光・音を組み合わせた没入型の常設・企画作品。作家とともに、会期ごとに手を加えることを前提に収蔵しています。会期終了後も再制作の余地を残す「生きた収蔵」を方針としています。

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Moving image & Photo

干潟や漁の記録映像、住民が撮影した水辺の写真。1970年代のフィルムも含みます。劣化の進むフィルムから順にデジタル化を進めています。

860

Documents

治水の記録、住民の手紙、古地図。多くは地域からの寄贈によって集まりました。寄贈者への聞き取りも、記録として併せて保存しています。

210

Specimens

汽水域の生物・鉱物標本。近隣の研究機関と共同で収集・保存しています。教育プログラムでの活用を前提に、複製標本も並行して作成しています。

収蔵作品データベースを見る

岸辺で、
考える。

アーティスト、研究者、地域の人とつくる、夜のレクチャーと週末のフィールドワーク。

Night lecture

見えない川の地図

19:00 / Hall 02 / 60 min.

Field walk

潮の跡を歩く

08:00 / East gate / 120 min.

Listening session

水中の声、都市の音

18:30 / Gallery 03 / 75 min.

親子と学校のための、
水のワークショップ。

年齢や学年に応じて内容を調整しながら、水と記憶をテーマにした体験プログラムを毎月開催しています。

子どもが紙を折りながら制作に取り組むワークショップの手元
「潮位を描く教室」の制作風景。実際の潮位グラフをもとに、紙と絵の具で一日の水位変化を表現します。
4歳から / 60分 / 定員12組

水の音を集めよう

録音機を手に館周辺を歩き、水の音を集めて小さな作品にする親子向けワークショップです。

参加費
1組 ¥800(保護者1名含む・追加保護者+¥300)
持ち物
歩きやすい靴・雨天時は雨具(屋外歩行あり)
小学生〜中学生 / 90分 / 定員20名

潮位を描く教室

実際の潮位データをもとに、一日の水位変化を絵と模型で表現する学校団体向けプログラムです。

参加費
1名 ¥500(学校団体は要相談・引率者は無料)
持ち物
汚れてもよい服装・筆記用具
  1. 01

    予約

    ウェブサイトまたは電話で希望日時を申し込みます。

  2. 02

    受付

    当日、受付で参加者名簿にご記入いただきます。

  3. 03

    体験

    学芸員やエデュケーターと一緒に、展示室・屋外で活動します。

  4. 04

    持ち帰り

    制作物や記録は、その場でお持ち帰りいただけます。

ワークショップに申し込む
棚が整然と並ぶ収蔵庫内部、資料箱が保管されている様子
非公開の収蔵庫。温湿度を管理した書庫で、寄贈された手紙・写真・標本を保管しています。

採集された、
水の記録。

音、写真、手紙、標本。地域から寄せられた記憶を、公開可能なかたちで残しています。

2,416MEMORIES
COLLECTED

一年を、
潮でめぐる。

MIZUBEの一年は、四季の水位と連動して組まれています。企画展の入れ替え、ワークショップ、特別開館はおおよそ次のリズムで巡ります。

Spring

3—5月
  • 企画展の入れ替え
  • 「水の音を集めよう」開始
  • 大潮の週末に開館延長
  • 来場者との意見交換会(月1回)

Summer

6—8月
  • 収蔵品特別公開週間
  • 学校向けサマープログラム(5日間)
  • 金・土は20時まで夜間開館
  • 自由研究相談デー(月2回)

Autumn

9—11月
  • 新作展オープニング
  • フィールドワーク「潮の跡を歩く」
  • 地域文化祭との連携イベント
  • 収蔵庫の一般公開ツアー(毎週末)

Winter

12—2月
  • 冬季企画展のクロージング
  • 年末年始休館 12/29–1/3
  • 卒業制作展との連携プログラム
  • 年間パスポート会員向け特別内覧会

始まりは、
水門管理棟だった。

夜の湖畔にライトアップされて浮かぶように佇むMIZUBEの外観
旧・水門管理棟を改修した本館。夜間はガラス張りの展示棟が湖面に映り込み、対岸からも柔らかな光の輪郭が見えます。

沿革

  1. 2016

    使われなくなった水門管理棟の保存活用を、地域住民とともに検討しはじめる。町内会主催の活用ワークショップには、のべ140名が参加しました。

  2. 2019

    改修設計コンペを実施。地域ヒアリングを重ね、展示棟の増築を決定。応募のあった9社の提案の中から、既存棟の記憶を残す案が選ばれました。

  3. 2022

    展示棟の増築工事が着工。既存の水門管理棟の躯体を活かしながら、ガラス張りの新棟を接続する工法が採用されました。

  4. 2025

    プレ開館として、地域住民限定で「波形の家系図」展を公開。同年9月に正式開館し、プレ開館期間中の来場者は延べ2,300名にのぼりました。

  5. 2026

    開館後3本目となる新作展「水際の記憶」が開幕。開館からの来館者数は累計28,000名を超えました。

施設概要

名称
MIZUBE(水辺文化施設)
開館
2025年9月6日(プレ開館 2025年2月)
所在地
汽水湾岸市 水門前一丁目3番地
延床面積
2,480㎡
展示室
3室(Gallery 01–03)
事業内容
展覧会企画・収蔵・教育普及・地域アーカイブ運営
館長
塩谷 岬
運営
一般財団法人 水辺文化財団
設計
汽水建築設計室(改修・増築)
駐車場
普通車18台・大型バス2台(無料)
バリアフリー
全館段差なし・多目的トイレ・エレベーター完備

水辺に立つ、
4人の視点。

小さな組織だからこそ、それぞれの持ち場を越えて動きます。展覧会も、ワークショップも、アーカイブも、この4人が横断してつくっています。全員が交代でフロア案内に立つ日もあり、来館者との会話からプログラムのヒントを得ています。

塩谷岬が館内の窓辺から川を見つめる肖像写真
Director / 館長

塩谷 岬

元・河川技術者。県庁で17年間治水事業に携わったのち、「記録として残る水」ではなく「記憶としての水」に関心を移し、水門管理棟の保存活用構想からMIZUBEの設立を主導しました。休館日はたいてい潮位表とにらめっこしています。

遠野陽向が音響スタジオに立つ肖像写真
Curator / 学芸員

遠野 陽向

音のインスタレーションを専門とする学芸員で、展覧会全体の構成と作家選定を担当しています。前職は音響機材メーカーの技術職で、展示空間の音響設計にも自ら手を入れます。「静けさも展示の一部」が口癖です。

汐見蓮が制作机の前で微笑む肖像写真
Educator / エデュケーター

汐見 蓮

元小学校教員。ワークショップとスクールプログラムの設計・運営を一手に担当し、年齢に応じた内容の調整を得意としています。「うまく作れなくても、水の音は誰にでも平等に聞こえる」が信条です。

水無瀬真央が収蔵庫で資料棚の前に立つ肖像写真
Archivist / 広報

水無瀬 真央

地域から寄せられる記憶の受け入れと、デジタルアーカイブの運営、広報全般を担当しています。前職は地方紙の記者で、聞き取り取材の経験を寄贈者との対話に活かしています。「一通の手紙にも、街の歴史が詰まっている」とよく話します。

川が海にほどける、
その手前で。

Hours

Tue—Sun 10:00—20:00
Last entry 19:30

Access

海岸線「水門前」駅 徒歩8分
東埠頭バス停 徒歩2分

Closed

月曜(祝日の場合は翌平日)
年末年始 12/29—1/3

Facilities

コインロッカー・カフェ・授乳室
車椅子・ベビーカー貸出あり

観覧料
区分料金
一般¥1,200(税込)
高校生・大学生¥800(税込)
中学生以下・地域住民無料
団体(20名以上)¥900(税込・1名あたり)
年間パスポート¥4,000(税込)
  • ※ お支払いは現金・主要クレジットカード・各種QRコード決済に対応しています。
  • ※ 団体料金は20名以上の事前予約が対象です。学校団体は引率者2名まで無料。
  • ※ オンライン予約のキャンセル・日程変更は、来館日の3日前まで手数料なしで承ります。
  • ※ 障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料です(受付にて手帳をご提示ください)。

水位のように、
更新されるお知らせ。

よくある、
お問い合わせ。

予約・撮影・アクセスについて、来館前によくいただくご質問をまとめました。

チケットは事前予約が必要ですか?

当日券もご用意していますが、企画展の会期末や週末は事前のオンライン予約を推奨しています。予約枠は当日の最終入館時刻(19:30)まで有効です。特に会期末2週間は当日券が完売する日もございますので、余裕を持ったご予約をおすすめします。予約後のキャンセルは、来館日の3日前まで手数料なしで承っています。

展示室内の撮影はできますか?

フラッシュ・三脚を使用しない範囲で、個人利用に限り撮影いただけます。一部の企画展では作家の意向により撮影を制限する場合があります。撮影した画像のSNS投稿は個人利用の範囲で歓迎していますが、商用利用には事前申請が必要です。

ベビーカーや車椅子でも観覧できますか?

館内はすべて段差のない導線です。貸出用の車椅子・ベビーカーを受付にご用意しています。エレベーターは正面エントランス脇に設置しており、全展示室・カフェ・トイレへアクセスできます。介助が必要な場合は、事前にお電話でご相談いただけるとスムーズです。

年間パスポートの有効期限はいつまでですか?

購入日から1年間、すべての企画展・常設展にご利用いただけます。同伴者1名までの割引特典もあります。紛失時は本人確認のうえ、有償(¥500)で再発行いたします。

ワークショップは何歳から参加できますか?

「水の音を集めよう」は4歳から保護者同伴で参加できます。学校向けプログラムは学年に応じて内容を調整します。定員に達した回はキャンセル待ちで受付し、空きが出た場合は前日までにご連絡します。当日の飛び入り参加はご案内できませんので、事前予約をお願いします。

ミュージアムショップやカフェはありますか?

1階に小さなカフェスペースがあり、地域の作り手による品を扱う受付併設のショップコーナーもございます。カフェの営業時間は展示室と同じくTue–Sun 10:00–19:30(ラストオーダー19:00)です。ショップでは、収蔵作品をモチーフにした限定グッズも取り扱っています。

水辺から届く、
月に一度の便り。

展覧会・ワークショップの最新情報を、月に一度のニュースレターでお届けします。取材・貸館・掲載に関するお問い合わせも、こちらの窓口で承っています。配信の解除はいつでもメール内のリンクから行えます。