触れる工程
薬品も、温度も、乾燥時間も。すべて手を離さず、ロールごとに人が判断します。同じフィルムでも、季節や保存状態によって最適な条件は少しずつ変わります。
HP-08 · CONCEPT / 架空案件
C-41 / B&W / ECN-2 / Tokyo
急がず、飛ばさず、一コマずつ。GRAIN 35は35mmと120フィルムを現像・スキャンし、撮った日の光を次の世代へ残す小さなラボです。

01 / Manifesto
色かぶりも、粒子の荒れも、光線引きも。フィルムが記録した「そのままの偶然」を、GRAIN 35は均一な仕上がりに整えません。効率よりも、一本ごとの記憶に付き合うことを選んでいます。
薬品も、温度も、乾燥時間も。すべて手を離さず、ロールごとに人が判断します。同じフィルムでも、季節や保存状態によって最適な条件は少しずつ変わります。
色被り・露光ムラ・ハレーションはノイズではなく記録。標準補正はかけず、希望があれば個別に相談します。撮影時の失敗も含めて、その日の記録として残すことを大切にしています。
ネガ、プリント、データを必ず一式で返却。預かったフィルムは名前の付いたケースで保管します。受付から返却まで、担当者が変わっても同じ基準で対応します。
02 / Lab menu
フィルムの個性を消さず、用途に合わせて仕上げます。価格は税込表記の目安です。35mm・120のカラーネガ、白黒、シネフィルムまで幅広く対応し、データ化からプリント、暗室での手焼きまで一貫して引き受けます。
現像 + 16bit scan / 35mm・120
2–4 DAYS薬品とコントラストを指定可能
4–6 DAYSRemjet removal + flat scan
5–7 DAYS

同時注文の本数割引はありませんが、データ化とプリントは後日追加も可能です。
| メニュー | 35mm | 120 |
|---|---|---|
| カラーネガ現像のみ向いている用途:まず記録だけ残したい、あとで自分でスキャンしたい方に | ¥800 | ¥1,000 |
| 白黒現像のみ向いている用途:階調やコントラストを自分で確認しながら仕上げたい方に | ¥1,300 | ¥1,600 |
| シネフィルム現像(リムジェット除去込)向いている用途:8mm・16mmなど動画用フィルムで撮った一本に | ¥1,800 | — |
| データ化 1600dpi(Web用)向いている用途:SNS投稿やブログ掲載、画面で見返す用途に | +¥500 / 本 | |
| データ化 3200dpi(標準プリント用)向いている用途:L判〜2L判プリントやアルバム作成を前提に | +¥900 / 本 | |
| データ化 6400dpi(大伸ばし・高精細)向いている用途:六切以上の大伸ばしや展示・入稿用データに | +¥1,700 / 本 | |
| プリント L判(1コマ)向いている用途:アルバム整理や配布用の量産プリントに | ¥50 | |
| プリント 2L判(1コマ)向いている用途:飾る用・プレゼント用の少し大きめの一枚に | ¥120 | |
| プリント 六切(1コマ)向いている用途:気に入った一枚を作品として残したい時に | ¥450 | |
| 暗室バライタ手焼き 六切向いている用途:展示・コンペ提出など特別な一枚の仕上げに | ¥2,800〜(応相談) | |
| 増感・減感 ±1段向いている用途:露出をわずかに救いたい、少し硬調にしたい時に | +¥300 | |
| 増感・減感 ±2段向いている用途:暗い室内や曇天での撮影を明るく救いたい時に | +¥600 | |
| 増感・減感 ±3段以上向いている用途:期限切れフィルムや大幅な露出ミスの救済に | 応相談 | |
到着日を起点とした目安です。天候や薬品の状態により前後することがあります。
| メニュー | 目安納期 |
|---|---|
| カラーネガ現像 + データ化 | 中2〜4営業日 |
| 白黒現像 | 中4〜6営業日 |
| シネフィルム現像 | 中5〜7営業日 |
| 暗室バライタプリント | 中7〜10営業日 |
| 繁忙期(GW・年末年始) | 上記+3〜5営業日 |
03 / Film guide
フィルムの種類によって仕上がりの粒子・発色は大きく変わります。撮影前の参考にしてください。同じ現像方法でも、ベースのフィルムが違えば仕上がりの印象はまったく別物になります。

粒子はやや大きめ。夜景や室内でも粘る発色で、暗部のノイズより温かみが残ります。街灯や蛍光灯下でも色が破綻しにくいのが特徴です。
粒子が細かく発色は淡く上品。晴天の屋外で本来の色域が出ます。ポートレートや風景など、質感を丁寧に見せたいカットに向いています。
薬品と時間でコントラストを調整可能。階調のつながりが豊かです。硬調・軟調どちらの現像方針でも対応できます。
色域が広くフラットな仕上がり。グレーディング前提のログ的な発色です。リムジェット層の除去が必要なため、専用の処理を行います。
露光ムラや光線引きも表現として残す方針で現像します。コマ間のズレも個性としてそのままスキャンします。多重露光になったコマも補正せず、撮影時の偶然をそのまま届けます。
退色・カブリを見込み増減感で対応。仕上がりは一本ごとに変わります。保存状態によっては現像前にテスト現像をご提案することもあります。
04 / Recent rolls
架空のフィルムロールを、色と粒子だけで記録したアーカイブ。撮影地と現像条件はロールごとに変わり、同じ設定は二つとありません。

G35-2401 / SETAGAYA / 2024
住宅街のポートレート。朝の光を高感度カラーネガで受け止めた一本。標準よりわずかに増感し、影の粒子を残した。

G35-2402 / KOBE / 2024
雨の港町スナップ。低感度フィルムで水面の階調を丁寧に残した。曇天の柔らかい光を活かす現像条件を選んだ。

G35-2403 / CHIBA / 2024
夜のフラッシュスナップ。シネフィルムのフラットな発色をそのまま活かした。街灯とフラッシュ光の混在も補正せず残している。

G35-2404 / NAGANO / 2024
雪山の風景。白黒中感度でコントラストを強めに現像した。雪面の階調が飛ばないよう試し焼きを重ねた一本。

G35-2501 / OKINAWA / 2025
真夏の光と海。露出オーバー気味を減感で救った一本。強い日差しの中でも白飛びを抑えた。

G35-2502 / KYOTO / 2025
黄昏どきの路地。期限切れフィルムの退色をそのまま活かした仕上げ。淡く沈んだ色味が路地の空気を伝えている。
05 / Darkroom rhythm
現像から返却まで、機械任せにせず一つひとつ人の目で確認します。
乳剤、感度、保存状態を受付時に確認。
薬品温度と現像時間を試し焼きで確認。
温度と時間をロールごとに記録して現像。
停止・定着で像を安定させる。
純水で薬品を洗い流し、斑点の発生を防ぐ。
陰干し方式のキャビネットでホコリを避けて乾燥。
16bitでスキャンし、色とグレインを記録。
ニュートラルなデータとネガを返却。
06 / Mail-in intake
来店できなくても、全国どこからでも郵送で受け付けています。受付から返却まで、進捗はメールで随時お知らせします。
メニューを選び、フィルム本数と仕上げ希望を伝えます(本デモでは送信されません)。増感・減感の指定もこの時点で受け付けます。
フィルムは1本ずつケースかジップ袋に入れてから、緩衝材でまとめて包んでください。プラスチックケースは割れ物として扱い、紙製の仕切りや古タオルなどでロール同士がぶつからないよう固定すると安心です。伝票に本数と希望メニューをメモして同封いただくと受付がスムーズになり、追跡番号は発送後に必ず控えておいてください。
本数と状態を確認し、メールで受付完了を通知します。輸送中の破損・液漏れ・カビなどが見つかった場合は、現物の写真を添えて先にご連絡し、現像を続けるか個別に相談してから作業を進めます。判断に迷う損傷があるロールは、無断で処理を進めず必ず確認を取ってから対応します。
指定の内容で処理。進捗はマイページ相当のステータスで確認できます。天候や薬品交換のタイミングで前後することがあります。
ネガ・プリント・データを一式にまとめ、追跡付きで返送します。到着予定日はメールでお知らせします。
07 / Equipment
色と粒子の再現性は、機材の管理精度で決まります。定期的な校正と記録を欠かしません。

温度±0.3℃精度で管理する自動循環プロセッサー。ロットごとの薬品劣化も記録。現像ムラの原因になる温度変化を最小限に抑えます。2016年の開業時に導入し、年2回のオーバーホールとローラーの摩耗点検を欠かしません。

35mm・120に対応、最大6400dpiまでの高精細データ化が可能。ホコリ混入を防ぐクリーンブース内で作業しています。2019年導入で、2025年に光学ユニットとソフトウェアを更新し色再現の精度を上げました。

6×9判まで対応、集光式と散光式を切り替えてコントラストを選べます。レンズも複数用意し、粒子の見え方を調整します。開業時に中古で1台導入し、需要増に合わせて2020年に2台目を追加。レンズは半年ごとに清掃と光軸の点検を行っています。

仕上げの水洗いに使用し、乾燥後のミネラル斑点を防ぎます。水質は定期的に計測し記録しています。2018年導入で、フィルターカートリッジは3ヶ月ごとに交換しています。

ホコリの混入を抑える陰干し方式で、フィルム表面を保護します。湿度管理も行い、カールを最小限にします。2016年の開業時から使用している一台で、内部のフィルター清掃と除菌は月1回実施しています。

色温度5000Kで色かぶりやムラを検版し、仕上がりを最終確認します。出荷前の最終チェックはここで行います。2016年導入の初期メンバーで、色温度は月次で校正確認しています。
08 / The team
薬品と時間に向き合う4人の担当者です。それぞれ別の現場で経験を積んできました。

現像歴15年。温度と時間の記録を欠かしたことがありません。もとは写真館の暗室担当で、独立して2016年にラボを開きました。

印刷会社出身。ニュートラルなカラーマネジメントを担当します。モニターとプリントの色を一致させる調整が得意です。

元写真雑誌編集。バライタ印画紙での手焼きプリントが専門です。展示用プリントの相談にも対応します。

フィルムカメラ収集家。郵送受付とお客様対応を担当します。フィルムの状態確認や梱包のアドバイスも行います。
09 / Journal
ラボの近況と、上映会・ワークショップのお知らせ。更新は不定期ですが、月に一度は目を通していただける内容を心がけています。
湿気によるカブリや乾燥ムラの相談が増える季節。よくある症状と対策をまとめました。エアコンの除湿設定についても触れています。

バライタ印画紙での手焼きプリントを全4回で学ぶ少人数講座。定員6名。現像バットでの薬品の扱い方から、未経験の方も参加可能です。
12月28日〜1月4日は現像作業を休止。郵送受付フォームは通常通り稼働します。返却が通常より遅れる場合があります。
常連のお客様が現像したホームムービーを持ち寄る上映会。次回は2026年春を予定。会場は目黒区内の小さな映写室でした。
大伸ばしプリントや展示用途向けに、高精細スキャンのオプションを追加しました。既存の注文分も後日オプション追加できます。
プラスチック緩衝材を廃止し、リサイクル可能な紙製クッション材に切り替えました。同梱の説明書も内容を見直しています。
10 / FAQ
郵送前によくいただく質問です。ここにない質問は郵送受付フォームからお気軽にお問い合わせください(本デモでは送信されません)。
A. 可能です。退色やカブリが出やすいため、増感・減感での調整をおすすめしています。保存状態が分かる場合は申し込み時に教えてください。
A. 申し込み時に段数(±1〜3段以上)を選択してください。ロール内で設定が混在する場合は個別に相談可能です。試し焼きの結果を先にご連絡することもあります。
A. JPEG(sRGB)を基本に、解像度は選択いただいたdpiに応じたピクセルサイズで納品します。ダウンロード用リンクとネガ返却をあわせてお送りします。
A. 到着後の検品で状態を記録し、輸送起因の破損が確認できた場合は運送保険の範囲で対応します。到着後の状態は写真付きでご連絡します。
A. 薬品の種類によっては対応できない場合があります。状態を確認のうえ個別にご案内します。事前に薬品の種類が分かると判断がスムーズです。
A. 返却時の同封請求書によるお振込、またはオンライン決済に対応しています(本デモでは決済は発生しません)。領収書の発行も可能です。
11 / Lab profile
ラボの概要です。
12 / Send your rolls
梱包キットのご案内や現在の混雑状況も、受付時にあわせてお伝えします。
郵送現像の手順を見る ↗